YasuhitoArai

嘘つきのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

嘘つき(1981年製作の映画)
3.5
ミカ・カウリスマキ監督作品。
アキ・カウリスマキ脚本。
アキ・カウリスマキ演じる嘘つきのヴィレは、脚本を書くが、まともに働かず、お金を借りてばかり。道行く女性を次々とナンパしていく中、ある時運命の女性を見つける話。

ヌーヴェル・ヴァーグをカウリスマキ兄弟がやろうとした作品。ロケ撮影の多様、とりとめもなくボケるシーンをつないでいく、劇中で流れるゴダールの『はなればなれに』、最後に後ろから撃たれて死ぬ『勝手にしやがれ』のオマージュ、主人公のヴィレの名が『アルファヴィル』から来ている等、特にゴダールの影響が濃い。
ヌーヴェル・ヴァーグの影響が色濃いけれども、女性とのダンスのシーン、ライヴのシーン等の、音楽が使われるシーンは、カウリスマキらしさが出ていた。

アキ・カウリスマキが若い時、割りと長髪でイケメン。その後に自身が監督する作品のマッティ・ペロンパーと同じ髪型。序盤で車の運転手と喧嘩するところが特に笑えた。
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