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バトル・インフェルノのTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)
4.1
ニセ神父に扮し、ニセ悪魔祓い動画の再生数とニセグッズの売上とSNSのフォロワー数と虚栄心を肥すマックスと、彼の幼馴染でニセ番組の構成作家やってるドリュー。ドリューは自分の恋人にニセ取り憑かれた人をお願いし、撮影をスタートするが、がっつり本物悪魔がやってきて恋人に取り憑き大混乱、ニセ神父VSガチ悪魔の対決生放送が全世界で100万再生バズりまくる!勝敗の結末やいかに!な話!

おいこれ、メチャクチャ熱かったぞ!ホラー映画の伝統芸能であるエクソシズムと、現代のSNS依存、ストリーム動画依存時代の融合、旧カルチャーに新カルチャーぶつけりゃ、とりあえずケミストリーは起きんだろ、ていう範疇ではないな!シチュエーションは今言った以上も以下もないんだけど、これ作る全員の熱量がすごい!展開のスピード感、ニセ神父、友人のバックグラウンドの深掘り、浅くならないよう、中弛みしないよう、薄ら寒くならないよう、スタッフも演者も若い世代だろうに全員が一流の仕事した、ど直球がミットにビシィ!と良い音を鳴らしたホラー映画です。アンパイアがストラァイク!と気持ち良く叫ぶ感じ!

ので、このニセ神父と友人がどう生放送中に悪魔に対抗していくのか、悪魔は生放送中に突然上がり込んできて、一体何が目的なのか。一体どう転がっていくのか、まあ、(内容の本筋が超絶伝わりずらい)邦題の通りバトルなので、どっちが勝つのか!でしかないのだが、最後まで前のめりで見れましたなぁ。柿ピーかじる暇もなかったよ。

前述の通り、ある程度シチュエーションのアイデアで天井に頭がついちゃってるところがあるので、超絶名作!絶対見て!とまではならないし、ある程度一分後の展開くらいは読めてしまう感もあったけど、この作品から伝わるのは、若さと熱さ!絶対に面白い映画にするんダァ!というパッションが、この絶望的生放送の映画からはよく伝わりました。「フォーン・ブース」を思い出したよ。

悪魔に憑かれる演技の女優さん、すごいぜ。俺もたまにああやって悪魔憑かれた風にダミ声でくだ撒き散らしてみたら、ストレス解消になりそうだ。
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