ノラネコの呑んで観るシネマ

さんかく窓の外側は夜のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)
3.6
いわゆる心霊探偵ものなんだけど、探偵を幽霊を見る担当の志尊淳と、お祓い担当の岡田将生に分け、二人をちょいBLぽいテイストの絆で結ぶのは新しいかも。
それぞれに幼少期からの心の傷があって、それが平手友梨奈演じる謎の女子高生のがかける呪い殺人にリンクしてくる。
謎解きも含めてまあまあ楽しめるのだが、それぞれのキャラクターの過去要素が多すぎて、バランスが過去に傾きすぎているのは難点。
プロットの整合性は考えられているし、物語の構造上致し方ないのだけど、全てが過去にあって現在がつじつま合わせのオマケみたいな気になってくるのは、いかがなものかと。
あと、これ続編作る気満々なんで、放りっぱなしの部分がけっこうあり、綺麗に落ちてくれない。
ボスキャラはどうなったのよ。
とりあえずホラーテイストのミステリとして、心霊探偵コンビのビギニングとして及第点ではあるんだけど、いろいろ中途半端に感じてしまった。