Benito

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班のBenitoのレビュー・感想・評価

3.7
【 あきらめなければ、未来は変わる! 】

全16話の韓国ドラマをリメイクし、全10話で日本版ドラマ化、そして2時間スペシャルドラマを経て、今回の劇場版。

タイムリープ(時間跳躍)が題材のサスペンス・スリラードラマは継承しつつも、韓国版にはないオリジナルストーリーで監督もドラマ版とは違っていた本作。印象としてはタイムリープのドラマチックな要素と同じくらい、警察/公安内部の隠蔽体質と復讐を描いたサスペンス劇場になっていた。しかし公安や政府の存在をかなり邪悪に描いているところ、なんだか怖いというか。

それにしても坂口健太郎演じる警視庁長期未解決事件捜査班の三枝健人はドラマの序盤の線の細いキャラから、いつの間にかタフで傷だらけの刑事になっていたのには驚いた。とにかく必死さが半端ない、未来を帰るための執念というか… そして北村一輝の一人芝居もさすがだし、怖〜い警視庁関係の怪しげなメンツ 杉本哲太、田中哲司、鹿賀丈史、伊原剛志はよく揃ったな、、と。


ラストシーンのミステリアスというか、タイムリープの歪みというか、余韻と謎を残したところが、「シグナル」の魅力なのかもしれない。


主題歌
BTSの"Film out" でプロデュースがback numberという豪華さ。

劇伴はドラマから同じ林ゆうき&橘麻美。音圧のあるシンセサウンドで攻めていた。
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