マサラチャイ

パピチャ 未来へのランウェイのマサラチャイのレビュー・感想・評価

5.0
想いのこもった中身の濃い映画。主人公のネジュマに感情移入して泣いてしまった。障害を乗り越えてショーを成功させておしまい、という陳腐なストーリーじゃなかったのが良い。自由を求めて自分の意志を貫き通す姿がかっこいい。友達と冗談を言って戯れ合う無邪気な女の子だが、どんな相手にも臆せずモノを言える強さが魅力的だ。ネジュマの母親も、包容力と安心感がある理想のお母さんという感じでキャラが立っている。願いや思い、絶望や希望の込められた作品。娯楽映画とは比べ物にならないくらい、視終わった後に充足感がある。