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マリグナント 狂暴な悪夢のboaaaaatのネタバレレビュー・内容・結末

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館でポスター見た時、あまりにもなホラー映画然さにたぶん見ないなと思ってたけど、なんか評判いいので見に行ったやつ。内容はまったく知らない状態で見た。
心が折れるような後味のホラーが苦手なんだけど、そんな感じでもなさそうだったし。

あまりにもキレのいい殺し方と、ぐるぐる動くカメラワークとちょっとカラッとしたばかばかしさ。タイトル前の台詞のB級さとタイトル出るタイミングのキレの良さよ。最高。

要素多いけど、要素がちゃんと全部おもしろくてすごい。そりゃそもそもの話したらそんな雑な手術あるかよとか、頭皮開閉自由自在かとかいろいろあるけど、楽しさのせいでどっか行っちゃう。
ハードル上げて行くと、ガブリエルの造形のちょっとチープさというかかわいらしい所とかがだめだなと思うかもしれないけど、自分は評判につられて見てみてよかったと思った。
あとガブリエルは殺し方がいけてる。逆関節動きのキモさもいい感じ。悪役然としたしゃべり方もかわいい。ワン、バイ、ワーンとか言っちゃうあざとさ。

最後のマディソンのターンはドーパミンがドバドバ出るので調子悪い時にまた見たい。めちゃくちゃでかい牢屋表現とか、何故か屋根ぶち抜きのショットとか、アンダーザベッド視点とかもいちいち楽しい。

あとは作中を貫く倫理観がかなり健全なものなのも見たあとにひきずらない理由だと思った。ガブリエルって本当はいろいろ人権とか考えるとややこしくなるところを、本人の邪悪ぶりのみで悪役としてOKにしててまあいいけど。そして血のつながりがなくても家族になれるという真っ当な価値観をシドニーのキャラ一発でOKになってるところもむりやりっぽいなと思いつつでも楽しいからいいやって感じ。
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