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マリグナント 狂暴な悪夢のエーコのネタバレレビュー・内容・結末

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

連続殺人の悪夢、電気を操る殺人鬼、テレビ番組の強調など、ウェス・クレイヴン『ショッカー』を思わせるような仕立てが連発されるし、家と庭に停められた車の位置とかまんま一緒じゃない?と感じる前半。

ただ、『ショッカー』はテレビ番組の画面と、実際の場面とを語りの水準でほぼ同等に扱っていたことから、作中世界の非現実感を上手く演出できていた。クレイヴンはメルヘンの天才なのだ、、、クローズアップされたテレビ画面と、普通の撮影を区別するものは、テレビのざらざらとした映像の粗さ、テクスチャしかない。

それに対してジェームズ・ワンのコテコテのホラー演出は全くメルヘンではないし、展開を遅延させる原因にもなっていると感じ、面白いとは思えなかったのだが、ガブリエルの真相を明かしたあとのトンデモぶりが凄い。女囚皆殺しと、警察署襲撃場面のめちゃくちゃなアクションシーンでお釣りが来た。
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