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ミナリのLovemovyのネタバレレビュー・内容・結末

ミナリ(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

感想を書くのが条件のオンライン試写会で観ることができた。アメリカに移り住む韓国人家庭についての作品だけど、時代設定が私の子供の頃と重なったり、試写会と同時期に私の家族が異動になったりで作品の登場人物と気持ちが重なるところもあってなかなか感想がまとまらず、締め切りオーバーしてしまいました。ごめんなさい @Filmarks_Ad さん。

監督の自伝的映画とのことで、きっと監督ご自身が子供の頃に感じたり見たりしたことが並んでる作品。家族やごく近くにいる人々への視点に絞られてシンプルに展開していく。周りの大人も極端に悪い人が出てこない。80年代のアメリカはアジア人とアメリカ人を今より簡単に区別や差別してたように感じたけど、監督がいた場所には手を差し伸べてくれる古き良きアメリカ人もいて救われることがあって、この監督の優しい眼差しを持った作品の原点になったのだと思った。生活環境は恵まれてたけど現地の人間関係には恵まれなかった私とは違って、貧しくても思いやりに溢れた祖母や温かい隣人たちに恵まれていたのはちょっと羨ましくも思えた。愛情深く逞しいおばあちゃんの存在は変え難いものだったのもよく分かる。本国同様に海外の韓国人コミュニティーもお付き合いは濃くて移り住むのに寂しくなさそうだけど、ここんちは孤立してるところに来るわけで、ありがたい存在だ。最後にメッセージが一行出るけど、おばあちゃんの存在が監督に大きな影響を与えてヒット作品になって、貧しくとも愛情を受けた子供は立派に育つんだって多くの移民たちへの希望がこの先に見える。

そしてお父さん。家族のためとは言うもののやはり家族は振り回されてる感が否めない。お母さんだってお父さんのこと応援したいけど子供のことも考えてよ!って言いたいよね。今の私はモニカとお茶飲み友達になれると思う。
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