shunta

ミナリのshuntaのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
4.5
家族がいてもひとりひとり孤独を感じている話。
近くに人がいても孤独ってあって、みんな
いろんな形での孤独と戦っている。

1980年代、アメリカの田舎。
韓国系移民の家族が農業で安定した生活を
夢みて移住してくる話。

父は家族を養わなくちゃって孤独。
母はうまくいくわけないって孤独。
子どもは夫婦喧嘩が多くて孤独。
ここには書き尽くせないほど孤独。

共通なのは移民でコミュニティが狭い。
しかも今から40年前。多様性に対する価値観
なんて皆無。情報もない。
同じ韓国系の移民のコミュニティでも
うまくいかない人もいる。
とにかく世界が狭いうえに、近い家族さえ
うまくいかずに、、、孤独。つらい。

韓国に関わりのある作品で勢いを感じる。
話にどんでん返しもなく単調なのだが、
考えさせられるテーマは多様性を秘めている。
華のある役者なんか出てこない。
でも、人物ひとりひとりが魅力的でいい。
日本の作品も、こういう作品が増えたら、
洋画ばかりみないのになと感じる。
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