自分を投影するような登場人物がいなかったからかグッと肩入れすることはなく俯瞰で見ていた感覚。
会話や行動の中の「なんとなく嫌だなと思うこと」が凄くうまく表現されていて、ちょっとした行動でお父さんのこういうとこ、お婆ちゃんのこういうとこさ〜!?って嘆きたくなる。派手なエピソードじゃないのがリアル。
エピソードの積み重ねで大きな山があるわけじゃないので少し退屈してしまうところはあるんだけど、思い出してみるとほとんどのシーン覚えてたりするのでよくできた脚本なのだと思います。
私はもう少しエンタメしてる作品が好みですがいい作品。ラストはめっちゃいいですしね。あっさりしてるんだけど泣いてしまう。
あ、一点。予告見てて印象的だったシーンがまさかあんなに終盤とは思ってなくてびっくりしました。おかげで不穏な空気が漂いだしたあたりから「いや、これそうなるんでしょ?ほら、やっぱり!うわー!!」みたいな感じでした…。