#twcn
A24
PLAN B
日本語字幕:根本 理恵
って出た時点で勝ちかと。
GAGA様さすがですはい。
昨年のサンダンスで上映された時には全然情報がなくて(ポスターすら間に合わなかった)1年めちゃくちゃ気にしてました!
とても綺麗な映画です。
すげえA24ぽい!って瞬間に満ち満ちていて、昨年見た「ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ」を思い出したよね。
あれもA24とPLAN B相乗りだっけ?
オクジャもだよね。
この組み合わせの特徴は「ド級にセンスの良い画面内設計とカメラワーク」だと思っています。
あと導線も好きなので演出的な部分を総合的に見て好きなのかも。
(撮影がそうなのかと思ったら意外にも音楽がラスト〜の方でした)
雰囲気サンフランシスコにめっちゃ似てます。
ちょー似てます。
この世の話のようでいて、ここではないどこか風味が漂う。
でも夢と呼ぶにはあまりにも甘くない日々。
プランBってガチで2年に1回ペースでオスカーのしかも作品賞獲りにくるのすごいよね。
私がめちゃくちゃお金持ちやったら絶対投資してるのに・・・。
さぁさぁ、俺たちのスティーヴン・ユアンがえぐぜくてぶぷろでーさーとして参加してる企画でっせ!
すごい「バーニング」より韓国人ぽかった!ちょっとギリギリだけどハン・イェリとのカップルがめっちゃお似合いなんだよチキショウ。
あのお箸をカツンてやらないとこがあ、アメリカ人て感じw
ハン・イェリa.k.a映画監督に愛されてやまない女優By春の夢。
なんか夢の話がよく出てきたので、監督のリー・アイザック・チョン(韓国名だとチョン・イサック?)は絶対「春の夢」を見てキャスティングしたと思うんだ!!
私、ウォーキング・デッド見てないのでスティーブン・ユアンて「オクジャ」くらいからしか知らないのですがなかなか味のある俳優さんというか、この映画では韓国のいわゆる家父長制ビンビンの中で育った父親を体現します。
とか言いながら影で「俺たちオスは役に立たなきゃ燃やされるんだ」的発言もあったり。
韓国生きづらい!と抜け出してきたアメリカでも俺、長男だから頑張ってるし!とか言ってくるスティーヴン・ユアンにクラクラした。
ドチャクソ家父長制の話やん!
同じ姉弟なのに病気持ってるからか弟ばかりが大切にされ心配され厳しくされる。
お姉ちゃんはいつも放ったらかしなので、諦めと冷静な自立心が育ち、年齢のわりにとても頼もしく弟の面倒もよく見るとっても良い子の出来上がり!
しかし彼女の胸の奥底は分からないですよね?
親が行かなくなった教会に弟ときちんと通い、出てこなかったけど、ピンチの時に泊めてくれる友達も作ったんでしょ?
怯えながら慣れないゴミを燃やす姿。
物心ついた綺麗好きな彼女を襲うある悲劇。
私も長女なので彼女にとても感情移入してしまった。
で、弟のデイビットは病気か知らんけど、運動を制限されてたりママンが心臓の音を測ってたり。
でも年齢相応に天真爛漫で好奇心旺盛でイタズラっ子。
非常に可愛い・・・。
話と関係なく子供が可愛い映画好きです。
で!共働きしないと食えないし、働きながら休みの日に畑仕事をするというサイクル。
しかし昼間子供を見てくれる人がいなくて不安・・・おばあちゃんにきてもらおう!といわゆる移民の典型的なパターン。
コレやってる仕事がまたひよこの雄雌の選別ってのなんかアレっすね。
要はどれだけ早く「いらないもの」を排除できるか?って仕事でしょ?
単純にひよこちゃん可愛いし!
経済的な話が気になったのですが、多分スティーヴン・ユアンとハン・イェリはカリフォルニアで10年頑張って金貯めて子育てして暮らしてきたんよね?
めちゃガッツあるし、田舎とはいえ(アーカンソーをバカにはしてないですw)あんな大きな日当たりの良い土地を買えるって時点ですげえ成功してるし、苦労してきたと思うんですよ!
でも幸せじゃないと思ってる。
父は夢を叶える姿を見せたい、と。
母は子供たちの健康を優先したい、と。
どちらも自分や家族全員の幸せより子供の幸せを1番に考えてるのほんと自分勝手。
「子供の幸せを願って間違ったことをする親」問題ってあるんですけどぉ!
この映画はソレとは少し違うと思ってて。
そりゃ神にも縋りたくなるさ!
そしてやってきたばぁちゃんユン・ヨジョン先生様(ハッシュタグ"선생님になってたw)
SAG&BAFTAで助演女優賞おめでとうございます!!
この勢いだとオスカーも獲るんじゃない??
このユン・ヨジョン先生様凄いもん。
ユン・ヨジョンばあちゃんは言葉遣いも悪ければ朝鮮戦争の時代の方なので字が読めない。
デイビットが想像していた=欲していたおばあちゃんとは違う存在が異物として生活に入り込んでくる。
しかも俺の部屋に!
イェリママンのように神に祈ったりもせずプロレスを見ながらタイガースファンのように野次を飛ばし、花札🎴が得意。
花札🎴・・・なんかの映画見て私もやりたい!と買ったことがあるのですがコンビニで300円くらいで買えますw
ルールが相当複雑で使ったことないのですがw
最初は不思議に思いながらも、恐れを知らないばぁちゃんは蛇が出るという森の中の水辺を見つけ、持ってきた苗か種を植え付けミナリ(セリ)を育て始める。
※コレ生態系問題大丈夫?!
私も七草粥の時にしか食べないようなセリ。水辺であれば手間もかからずごっさ増殖してゆく上、美味しい葉物野菜。
スティーヴン・ユアンの夢、アーカンソーの田舎に農場を作って韓国料理に使う野菜を作る!ために中古のトラクターを売りにきたわりと変な人っぽいポールというおっさんを雇うことになり一緒に畑を作り始める。
独自の方法で水源を射止め、ただで水を確保しかなり本格的に手作り農場用具などを揃える。
最初はほんとにただの草原だったところが、徐々に畑として農場としてナスや唐辛子、トマトなどが実るようになる。
おかんの班・イェリが畑を手伝うことは一切ない。
だってそれはおとんのしたいことであって、おかんのしたいことではないから。
カリフォルニアのような都会でコリアンカトリックのコミュニティのあった所から、韓国移民すらいないアーカンソーで燻るハン・イェリの為へ地元の教会へ行くことを提案するスティーヴン・ユアン。
家族揃って教会に顔を出し快く迎えられるがおばあちゃんは素知らぬ顔で寄付の籠から娘の入れたお金をそっくりそのままネコババしてデイビッドと分けっこする。
子供たちは友達を見つけたりするがなんとなく合わないハン・イェリは2度とその境界に顔を出すことはない。
帰り道、畑を手伝っているポールは木でできた十字架を背負って道を歩いている。
毎週の日曜日。
彼は非常に不思議な存在だ。
神を信じていきなり祈り出したり言動も少し変わっている。
そして褒め上手で聞き上手だ。
地元の人にはバカにされているが、彼は彼なりの信仰があり仕事も得て熱心に頑張り、イ家族という新たな友人を得る。
このポールが十字架を背負って日曜日に毎日歩くってキリストそのものやん!
風刺が難しいじゃんか!
彼も地元でははみ出しもののように扱われているが、マイノリティという意味ではイ家族と一緒かも。
スティーヴン・ユアンも最初はポールのことを訝しがっているけど彼の純真さといつでもポジティブな声をかけてくれるところ、仕事に対する熱心さとスキルに感謝せざるを得ない。
しかし!ハン・イェリが絡むと途端にクソ男社会のクズみたいになるのマジウザいよね。
多分ポールじゃなくても、嫉妬するんやろ?
ウザイしそういうとこ白人男性に対する劣等感の表現が上手いですよね。
そしてスティーヴン・ユアンの農業がうまいこといきそうでいかなさそうで右往左往。
家族内でも決定的に大変なことが起き、ハン・イェリがもう付き合ってられない!と決定的な選択をしてしまう。
そしてある奇跡。
スティーヴン・ユアンのようなクソ脳天気親父に言いたいんやけど、結果良ければ全て良しって結論押し付けるなし!
しかしこの映画自体はそれに近いラストに向かう。
みんな幸せなら全て良し。
出来ること、出来ないこと。
したいこと、したくないこと。
そして本当の幸せと移民の夢とは??
家族みんなの幸せとは??
とてもとても現実的だし、ハン・イェリの言うことに全面賛成ですね!
それでも・・・という家族の絆とひょんな展開を迎える移民のお話としてとても良い物語。
そしてみんなが幸せになるには幸せを分け合い、強く逞しくミナリのように生きていくこと。
コレ、韓国では「セリ」ってタイトルで公開されるのか・・・なかなか凄いなぁw
ちょっと分からないのが、ハン・イェリとスティーヴン・ユアンて幼馴染なの?
小さい頃聖歌隊で一緒に歌ってたって話と、出身地が違うみたいな話もしててちょっと混乱してます。
母親のユン・ヨジョン様はカトリックでもないし、スティーヴン・ユアンが教会から向けた、という話なら文脈的にとても納得いく。
個人的にハン・イェリが幼い頃ソウルから引っ越して少し田舎のスティーヴン・ユアンの住んでるとこに行った?
ん?お父さん戦争で亡くしてるならソウルが栄えてるとかそういうリテラシーはまだ構築されていないんじゃね?朝鮮戦争直後・・・とかこの辺よく分からなかったので、わかる方教えてくらさい★
この夫婦はお互いを「ジヨンオンマ&ジヨンアッパ」(ジヨンちゃんのママ、ジヨンちゃんのパパ)と呼び合っているので、え?アンとデイビットのどっちがジヨンなの?
ジヨン男の子も女の子もイケるやん?とかなり長い間悩んでいたのですがハングル語のサイトで調べたらすぐ出てきたw
アンの名前がジヨンでした。
あのシーンCGなしだとか・・・え、ヤバぁ危なぁ!
新