理屈をつけなくてもいい根源的な恐怖がチャームのホラーに"理屈をつけなければいけない"なんて苦しすぎるんじゃ…？と思ったけど、全然そんなこともない。
超新鮮なホラー描写でもあるウォーターベッドに始まり、ダムや川の水流など水のモチーフが随所に現れるっていうのが良い。悪意はどこからか流れてくる。
ドラマとしてもむちゃくちゃ良くできていて"老い"があるからこそ辿ってきた時間があるというか、それこそが人を人たらしめる鍵になるっていうのが凡百のホラーには到達できない領域というか、単に"愛"のようなものだけで完結させない深みがあると思った。回想シーンはとてもいいのでもっとフラッシュバック的に出てくる方が個人的に好きかもと思ったり。
上にあげたウォーターベッドはすごく良かったけど、それ以外の恐怖表現はそこまで新鮮味もないかもと文句たれそうにもなる。
