期待せず見たらすごく良い映画だった！こんな平凡なおばあちゃん（地学が好きなちょっと不思議ちゃん系）の心の中を描く映画など今までなかったから素晴らしい！描き方がいい！「私」と言う前にワンテンポ必ず間がある。いつも「おら」と田舎で言ってたのに、都会に出てきて突然「私」と言わなければならず、毎度頭の中では「踏み絵」状態になるのだとか笑 20代で結婚していれば、娘の年齢が低すぎるが、まぁなかなか子供が出来なかったのかも。服装がいくらなんでもあんな90歳のおばあちゃんの服装はしないんじゃ？75歳ってことは若い頃高度成長期でどんどんおしゃれで豊かになった時代の人だから。娘が冷蔵庫に張り付くのは何？お金のことばかり言う俗物になった娘にがっかりしたのか、その辺りの描き方がイマイチ解らなかった。夫を亡くした女性の心情はいいね！寂しい事は認める、しかし、自由になれて生まれて初めて幸せを感じている。そういう本音が描かれている所は素晴らしかった（これは主婦ならではの気持ち）。田中裕子は『おしん』の頃、当世唯一な神女優ぶりで活躍中、ジュリーと大恋愛の末結婚、略奪愛だったから芸能界から姿を消し、主演ドラマや映画はなかったが、この歳になって漸く田中裕子を堪能できた。30代40代の田中裕子をもっとスクリーンで見たかったが、夫に尽くしたことに後悔はない、というカラオケの歌（客席から「嘘つけ！」とヤジが飛んできたが笑）彼女の私生活と被った。
