Yukiko

エイブのキッチンストーリーのYukikoのレビュー・感想・評価

4.5
2021年5月8日
『エイブのキッチンストーリー』 2019年アメリカ・ブラジル製作
監督、フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ。

アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン。
間もなく12歳になるエイブ(ノア・シュナップ)は、
イスラエル人の母とパレスチナ人の父との3人家族。
母方の祖父と叔父、父方の祖父母が近くに住み、何かと
行き来をする。
が、文化や宗教の違いから対立することが多く、エイブは
悩まされる。
料理が好きで食べることが大好きなエイブは、ある日、
屋台で料理を出すチコ(セウ・ジョルジ)というブラジル人と
知り合い、彼らが料理の下ごしらえをするキッチンへ出入りを
するようになる。


ノア・シュナップさんが超かわゆい💛
『ブリッジ・オブ・スパイ』で映画デビューしたとのこと。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に出演。
とてもピュアな感じ。

その彼が演じるエイブは、両親や祖父母の宗教や文化に
翻弄され、なんとか皆を仲良くさせようと、エイブが考える
多国籍料理、フュージョン料理を作り出すが、オーブンに
入れた料理が生焼け。
料理に失敗したから祖父母や両親がもっと仲たがいして、
もうダメだと家を飛び出す・・・・・カナシイ。


色白のかわいいエイブが、皆の言い争いで悩み、傷つく姿に
此方も悲しくなる。 

豚肉は食べないや、今は断食の時やら・・
あちらを立てれば、此方が立たず・・・

そんな両家に、父は「無宗教だ」と言っても、母や親せき
は何かと意見をする。  ムズカシイネ

でも、エイブがいるから、真底分断はしない。
エイブかわいさに。

宗教や文化の違いからくる対立を、12歳の子供目線で
感じたままを描いた映画。
料理や野菜を美味しそうに撮ってある。

エンディングの小さな人形と色鮮やかな食材、優しい曲
のシーンも好き。

「人生は美しくなる前に、汚くなるのかも」と呟きつつ、
お皿洗いをこなす12歳のエイブ。エライネ

この映画、好きです💛💛
Yukiko

Yukiko