オンライン試写にて
アフタートーク登壇:フェルナンダ・バラデス監督
メキシコで今もなお起こっている若者の行方不明の問題を描いた作品。
出稼ぎのためアメリカに友人と向かい行方不明になった息子を細くて見えない糸を手繰るように探して回る母。
いつしか母を失った青年と過ごすようになるが、ショッキングな結末が彼女を襲う。
息子を訪ねて三千里のようなこの物語は、美しい情景と合わせて静かなロードムービーのような側面もあるが、その内情は暗く重たい。
アメリカ国境の人々の生活を脅かす暗い影。若者だけでなく、それは老若男女に訪れる。
公共機関も安全ではない。
メキシコの現実を少しでも伝えたいと製作された本作。その途方もない恐ろしい現実をぜひご覧ください。
余談:水面に映る風景など、とにかく水を使ったシーンが印象的!美しいの一言です。
以下、アフタートークメモ
メキシコで起こっていることを伝えたいという思いで制作された
10年前から行方不明になる人が増えてきた
フィクションではあるが、実際の母親達の声がが詰まっている作品になっている
共同墓地など沢山の遺体が見つかった場合に、多数の人が子供を探しにくるので血を採血して突き合わせるラボが出来る
メキシコではすでに10万人が行方不明になっている
アメリカに向かうバスは襲撃され、盗られたり殺されたりする
ラストシーンを撮るためにこの映画を作った
未来のある少年が悪に染まっても母親にとっては息子である
女性チームで作った
感受性が違った
男性は息子の視点から撮りたいといった
女性チームは母親目線、調和的で上下がない