RYUYA

MOTHER マザーのRYUYAのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.0
もしこの映画に応援上映があったら、「早く逃げろ!」や「断れ!」とか「ふざけんな!」やら「あぁもう!」みたいな罵声や野次しか飛ばないんだろうな...という、まったく、やるせない気持ちになる、「ほれ見たことか」な大森立嗣全開の胸糞映画。僕が働いてるバーに来るキャバ嬢の女の子たちが、揃いも揃って「気になる映画」と口にしていたその闇の深さも含め、実にやるせない...ケッ、世の中め!

グループ魂のボーカル2人が、思いもしない形でガッツリ共演していて、そのキャスティングがめっちゃ良かっただけに、ヒドい女だけど結局最後まで美しかった長澤まさみが良くなかった。「ロクでもない形でセックスが始まる」というシーンが何回もあったけど...まぁ脱がない。自分が男性側になったとして考えた時に、(だいぶ気持ち悪いけど)初めてヤる相手が「どんな乳首か」をまず査定しにかかると思うんだよなぁ。韓国女優や池脇千鶴なら九分九厘間違いなくもっとやれる役柄だったと思う。まさみは頑張った。でも、この映画で脱げないならもう無理なんだろうなぁ。「実話を映画化」のリアリティが、僅かに及ばなかった凡作、だと思う。万引き家族みたいになれなかった家族の物語。ま、でもそれも映画か。
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