千年女優

マーベルズの千年女優のレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.0
四次元キューブで無敵の力を得た元地球人で、クリー帝国を支配するAIを破壊するも内戦を引き起こして反感を買ったキャプテン・マーベル。反逆のクリー人ダー=ベンが時空を制するバングルを発掘してその片割れを持つ熱狂的ファンの少女ミズ・マーベルと親友の娘キャプテン・ランボーと繋がった彼女が臨む戦いを描くヒーロー映画です。

世界的フランチャイズMCUの映画作品33作目としてインフィニティ・サーガの最終盤に登場して救世主の役割を果たした女性ヒーローを描くシリーズの第二弾で、これまで他作品や配信ドラマに登場していた彼女と関連の深い二人のヒーローを集結させての女性チーム物語を新たに『キャンディマン』のニア・ダコスタを監督に据えて描きます。

お家芸のアッセンブルのはずが二人のマーベルが主題にした「孤高」「自立」と相性の悪い話運びで、期待は意外な尻窄みに終わります。掘り下げ甲斐あるヒーローとファンと親類の三角関係や力による解決の後始末もコラボに頼るエンドクレジットも冴えませんが、最も地味なランボーがだからこそ生めるエモーションで成立させる一作です。
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