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マーベルズのMrOwlのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.9
マーベルズはキャプテン・マーベル(2019年)の続編で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の33作品目にあたります。もう33作目になるんですね。出演は引き続きブリー・ラーソン。マリア・ランボーの娘のモニカ・ランボー役にテヨナ・パリス、キャプテン・マーベルを熱狂的に敬愛するミズ・マーベル(カマラ・カーン)役にイマン・ヴェラーニ、敵役のダー・ベンはザウイ・アシュトンが演じます。私が大好きなサミュエル・L・ジャクソンもニック・フューリーとして登場してくれます。今は宇宙ステーションS.A.B.E.R.の監督として手腕を振るっているようですね。敵役のダー・ベンはキャプテン・マーベルの“ある過去”を憎み、復讐を誓い地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすために入手した魔力を秘めたバングルでマーベルを追い詰めていきます。単独で無双していたキャプテン・マーベルがチームとして戦う本作は昨今の時勢もあり、チームを組む相手も全員女性です。ダー・ベンも容姿は女性なので、ややポリコレ臭が強めです笑。ただストーリーは男女がどうとかはないのでその点は良かったですね。テンポもよく時間も105分と間延びせず見やすかったです。エンドゲームまでで空前の盛り上がりを見せ、サノス、という強敵を打倒した後の作品は、敵役はかなり演出が難しいですよね。本作も不思議なバングルを手にしたことで力が向上したようですが、それまでの力がどれほどだったかがちょっと分かりにくかったですね。キャプテン・マーベルはサノスと渡り合える力を持っているので、逆にマーベルの力を弱体化させる的な力を持った、とかの方が、その状況を打破するためにチームで戦う、という感じでチーム戦になることにも説得力が増すのにな、と思ってしまいました。あと途中でディズニー色が強くなる場面がありまして、そこはマイナスポイントですね。それなりの作品ではあるものの、一度見ればまあOK的なクオリティであることが否めないそこそこの作品、でした。ブリー・ラーソンのキャプテン・マーベルはハマリ役だと思うので、次作があればもう少し深みのあるストーリーになることを望みます。
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