松原慶太

情婦の松原慶太のレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.3
アガサ・クリスティーの「検察側の証人」の映画化。法廷物のマスターピース。ミステリーあり、法廷の弁論対決あり、ユーモアあり、どんでん返しあり。何度も見ている映画だけど、釘付けになる。しかし、このトンチンカンな邦題はなんとかならないんだろうか?

アガサ・クリスティーの映像化作品の中で、本作は、シドニー・ルメット「オリエント急行殺人事件」と並んで最高傑作だと言われている。

ところでワイルダー自身は、この手の話はまるでヒッチコックのようで「ワイルダーらしくない」と言われる、と述懐していたけれど、シャーロックホームズのパロディを撮っているように、彼も本当はミステリーマニア。こういう作品をもっと撮って欲しかった。
松原慶太

松原慶太