このレビューはネタバレを含みます
予告だけで辛いなぁと思いながら。
でも観ないと後悔するな。と。
介護の経験があるなら、長ければ長いほど
アンに気持ちが寄り添う。
愛おしさと鬱陶しさとにがんじがらめになってよく泣いた、あの頃のわたしはアンと一緒だよ。
お話が進むと
あれ?なんで?誰これ?って思い始める。
今度はわたしがアンソニーに同化していることにはっとする。
アンソニーは母だ。
母にはこう見えていたのか。
絶妙な部屋の描写がさらに不安をかきたてる。
ラスト、アンソニーは母を求めて泣く。
窓から見える木々がそよぐ。
誰も悪くない。余韻がまだある。