2.7億人の“トゥルーマン・ショー”
SNSに支配された私たちを、この映画はそう表現する。
絶えず追跡され記録され刺激される私たちは、主体的に何かを選び取ることができるのか。
その人が関心を持ち、より心地よさを感じるものを導き表示するアルゴリズムに、意のままに操られてしまうのか。
人々の「関心」を売るgoogleやFacebook は、心地よい情報でその人を溺れさせ、その結果として社会は分断を招き人々はますます孤立してゆく。
馴染みのない言葉には耳を貸さず、自分と同じものを信じる味方を得て過激さを増してゆく。
サービスを提供した側である技術者たちでさえ、SNSの誘惑に負けてしまう。仕組みは分かっているのに、気がつけばタイムラインを追いメールをチェックする。
何が真実で何が嘘か。私たちは自らの頭で考え、選択していくことができるのか。
まずは“通知を切る”ところから。テック企業のビジネスモデルの転換は実現しそうにないし。