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コレクティブ 国家の嘘のkのレビュー・感想・評価

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)
5.0
衆議院選挙の前に、私たちが1番観ておきたい作品。
今回の衆院選で、変化を求める人には、本当に心からおすすめ。

パンフレットも必読。書いてて欲しいこと、学ばせてくれたこと。
ページ数は標準なんだけど、文字を追いかけてるうちに内容の濃さと熱量に感極まってしまった。
ジャーナリズムとは何か、この映画に詰まっているんだな…。

監督がまじでヤバイ。まじでヤバイすぎるんだってば。笑
どこまでも潜り込んで記録する。病院の悪事を告発する人の顔とか、保健相の戦いとか、いまだかつてここまで撮れた人いるのか…?

鑑賞中、次々と明かされる事実がまるでフィクションみたいだった、真剣に絶望した。
なぜ、政治のせいで、命が守られないんだろう。
なぜ、政治のせいで、命が軽視されるんだろう。

ラスト、「ヒーローはもういない、今はもう」みたいな歌詞の曲を被害者遺族が車の中で流して歌うシーンで終わるんだけど、これは偶然だったと監督。
ドキュメンタリーでしか起こせない奇跡。とても悲しい奇跡。

普段、日本の政治に感じている絶望は、かなりモヤがかかっているように思えた。
結局、何が真実か、ハッキリした情報を与えられることが少なすぎる。
日本の報道から印象操作を取り上げたら、何が残るんだろう。
日本に住む誰しも、真実を届けてもらう権利がある。

監督が追った記者たちのような、真実を追い求めて社会に届ける使命感は、守られなければならない。

赤木さんの命について、ずっとずっと考えていかなきゃいけない。
彼が残した真実を、罪を犯した人間がもみ消して良いわけがない。
なぜ、彼はこの世を去らなければならなかったのか。
何が真実かわからない状態のままにして欲しくない。絶対に。
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