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レリック ー遺物ーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

失踪した祖母を探す、親子の話。

基本的な作りは、流行のアート・ホラーといった感じ。
不気味な祖母の家を舞台に、思わせぶりな恐怖演出が積み重ねられていく。

雰囲気はあって、この手の映画が好きな人が評価するのも分かるが、個人的にはイマイチ物足りない作品だった。
ジャブ程度の軽い恐怖演出ばかりで、いつまで経っても、右のストレートたる見せ場がやってこない。
「どこを怖がればいいのか分からなかった…」というのが正直なところだ。

また、老いや認知症に対する恐怖を、ホラー映画にしたアイディアは面白いと思うが、一方で老人や認知症患者を化け物扱いするのは如何なものかという気もする。
そういう意味では、ラストに祖母から逃げるのではなく、受け入れるのは、老いや死を受け入れる…という意味もあるのだろう。

ホラーや尖った作品が好きな人ならオススメ出来るが、個人的には同テーマの作品なら『オールド』や『ファーザー』の方が好きかな。
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