ゆう

RUN/ランのゆうのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
4.2
ジリジリと詰め寄られる恐怖。

ここ最近観たスリラー系でダントツ1位。
生まれつき慢性の病気を患い車椅子生活のクロエ。母がクロエの全ての管理を行い、大学進学の夢も応援してくれる。しかしある時渡された薬に不信感を感じ母の目を盗み、母が隠した嘘に気づいたとき、それは恐怖に変わる。

ホラーも怖いけど、やっぱり人間が一番恐ろしい。母の異常過ぎる歪んだ愛情は、もはや愛情でもなく虐待だ。
自分もクロエになったような気分で、絶望を感じてしまう。
自分では走れず、車椅子が必須。ネットも使えないし、助けも呼べない。逃げようとするクロエを母にあの手この手で阻まれる。自分の持つ知識をフル回転して、必死に逃げるクロエにいつ母の魔の手が忍び寄るか終始ハラハラ。

母親を演じたサラ・ポールソンの怪演に鳥肌が止まらない。
クロエを演じたキーラ・アランの迫真の演技も素晴らしかった。

予想できない展開に目が離せない。
ゆう

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