みーちゃん

RUN/ランのみーちゃんのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
1.0
私は毒親を映画で描くには、今のところ、ホラーが合っているような気がする(SFやコメディーでも浄化できそうだけど)。本作はそれをスリラーとして直喩的に描いているとのことで、期待と不安、半々な気持ちで観た。

◇ここから本編に触れます◇

ここにあらすじは書かないが、途中までは予想より面白いところもあった。でもラストで心底がっかり。アニーシュ・チャガンティ監督は全然分かっていない、と思った。

もし親子の事件を描きたいなら、よく調べ、もっと想像力を働かせた方がいい。あまりに薄っぺらぺらで短絡的。当事者は、きっと、あんな風にはならない/なれない。ついでに序盤の出産後のセリフも要らない。もしくは単にスリラーとしてのオチをつけたいだけなら、最初から他の題材を取り上げた方がいい。娘役のキーラ・アレンはとてもよかった。