ガブXスカイウォーカー

超人ハルク 敵か?味方か?テアデビルのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.7
海外TVドラマ『超人ハルク』(1977年~1982年)終了6年後に製作されたTVスペシャル版。デヴィッド・ブルース・バナー博士役のビル・ビクスビー自ら制作・監督を務め、ハルク役のルー・フェリグノも再出演している。BGMもTVシリーズの物が一部流用されていて嬉しい。さらに日本のファンにはデヴィッド・ブルース・バナー博士の声がTVシリーズの吹替え版と同じ有川博で新録音されたことは最高のプレゼントだ。
また本作は新ヒーロー、テアデビル=ウィルソン・フィスク(ジョン・リス=デイヴィス)のパイロット版も担っている。あてもない旅を続けるホームレス同然のデヴィッド・ブルース・バナー博士と盲目ながらも金持ちの有能弁護士ウィルソン・フィスク。前者は戦いを避け、後者は自ら戦い続ける。対称的な二人だが、その特殊能力ゆえの孤独な心は通じあい、固い絆を結ぶからたまらない。デヴィッド・ブルース・バナー博士が敵に敗北し落ち込んだウィルソン・フィスクを励ますシーンは感動的である。
残念なのはハルクとテアデブルの共闘シーンがないところだ。ひょっとしたらテアデビルがTVシリーズ化された時にやるつもりだったのだろうか?