kuro

宇宙でいちばんあかるい屋根のkuroのレビュー・感想・評価

3.7
星空を眺めたくなる身近な幸せが詰まった映画。

新しい家族が増えることに複雑な思いを抱えるつばめと、自由気ままに生きる星ばあとのひと夏の友情物語。

まず悩んだり、恋したり、傷ついたりと中学生の目まぐるしく変化する感情を見事に表現しきった清原果耶が素晴らしや。
桃井さんの少々うっとうしくも憎めない、ときに無邪気で子供のような星ばあの存在も流石。

この二人が出会って、それぞれの背中を押し、一歩踏み出し抱える問題と向き合っていく。

たとえ一緒にいる時間は短くても、互いに勇気を与え合えるかけがえのない出会いって人生で何回できるだろうか。

エンドロールで流れる澄んだ歌声が今も耳に心地よい優しい時間だった。

最後に笹川とのファミレスのシーンがとても好き。不器用だけど案外いいやつっていたな~とふと思い出して微笑ましかった。
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