FATMAX夜食のデブロード

アトラクション -侵略-のFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

アトラクション -侵略-(2020年製作の映画)
3.5
前作の邦題に引き続き、今回も漢字の単語が完全詐欺となっている所まで引き継いだ続編。
そう!コレ続編です!!
知らない方も居られる雰囲気なので記しておきますよw

物語の評価の方は微妙な様だが、今作は続編なので概ね設定説明は追加部分のみでありテンポも前より良い。

個人的に前作は色々な要素を詰め込み過ぎて消化し切れてない的な感想を書いたのだが…


『 今回は振り切った!』

ラブストーリー&侵略(?)SFの2軸構成。
(正確には侵略じゃないのだが、その説明を書くとネタバレになるのでやめときますw)

当然振り切った分「ソッチ行っちまったかぁ〜…」という感想になる人も多いとは思うが、「…コレ、ありだな。」な人にとっては分かりやすくブレが減った分ストレートに観ててアガる要素は増えたと思う。

映像も当然パワーアップ。
前作も中々だが今回も派手な演出をしっかり増やして魅せてくれている。

正直言って今回、ワシはコイツ嫌いじゃない。むしろ結構好きな方だ。もちろん前作を踏まえてではあるが、前作より好き。

何なら前回の〆は「あ〜、こういう感じかぁ〜。」だったが、今回は続編という位置を利用して

『こういうの見たかったんですよ。』

というクライマックスをやってくれたし、《ナニコレ?珍終幕》も結構あるロシアエンタメSF映画において、しっかりと頭の中に?が浮かばない納得の〆で終わっている。
コレだけでありがたい気持ちであるw

ほぼ前作メンバー続投なので、序盤から結構 強引な『アトラクションだよ!全員集合』ではあったが、まぁソコは許すよw


エンタメと割り切ってエモーショナルな映像演出を多用し路線を明確にした事は、見様によっては良い事でもありロシア映画の幅が広がる要因の一つになり得るのではないだろうか。

昔からのロシア映画が持つ個性や特色を活かす作品も当然あって良いが、『そういうのだけでなく色々なジャンルやれますよ〜!』となればソレは全体としての強みになる。

そういう意味で言えばこの2作目、色々挑戦してると考えられるし、後々に繋がる所に位置してると思うんだよね。


更なる続きを求めるかと言えばそうではないが、良い続編だったと思う。

個人的には充分に楽しめたので高評価としたい。