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逃げた女のtonyのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
3.4
あれで終わらすか!?席を立っていいのか迷った。こっちは何も与えられず鑑賞前と何も変わらない。いつも通り退屈な会話劇なのだが、以前ならもう少し必死に会話する人が出てくる。そして何かしら状況も変わる。でも今回は日常的な会話だけで、いつものあの男性が出てきて、映画が終わったから終わった。
この映画どうこうでなく、韓国の街並みにはなんか違和感を覚える。韓国人の生活と街並みが一致していないというか、寒い気候からなのだろうけど生活が街並みに出ていなくて、なにかよそ行きな本音ではない緊張感が街に漂っているように思える。そして、この映画に登場する人たちにも同じ印象を感じながら観ていた。完全に心を許した会話には見えなかった。そんなよそよそしい会話が続くだけで終わった。
ホンサンスはもうその域に行ってしまわれた。もうこっちのことを気にすることなく、自作の脚本をもとにキムミニに日常をおくらせ、それを撮りながら現実とフィクションの微差を感じることが監督の楽しみなのだろう。私たちは映画ではなく、そんな監督を楽しむしかないのだろう。