叡福寺清子

燃えよデブゴン/TOKYO MISSIONの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

2.7
あぁ,これですね.私が苦手としてるアジア系悪ノリコメディ.全然笑えないヤツ,お好きな方は沢山いらっしゃるんでしょう.

でもなぁ,どうせだったら真っ当なアクションで観たかった気がいたします.そもそも物語に対してのドニーさんの肥満の貢献度,つまり太った意味が全然ない気がいたします.太った刑事といえば思い出されるのがタイの『メタボリックデカ』.同じコメディでも,嫌味がなく後味スッキリと呼延灼は評価しておりますが,この作品は刑事が太っている事にちゃんと意味がございました.というか,太っていなければ成立しない物語でございました.でも本作.太った事でドニーさんのアクションが鈍化することもなく,ちょっとスタミナが無くなるくらい.うん,なんだこりゃ.結局,エンドロールで提示されたように,メイクで太らせただけで,中身はドニーさんそのものという事.ならば太らなくていいじゃん.これなら,有吉の壁の巨大尾形の方が笑えるでしょうに.
竹中直人もいけません.落語家と竹中直人の相性は最悪と,かの鑑真和上も申しておりましたでしょう.

あと,ヒロイン.嫌いです.おめぇさん気の強い女が好きって言ってなかったっけ,ですって・・・バカな事言っちゃダメでげすよ,あれはただの度が過ぎる我儘なだけです.相手を思いやる気持ちってのが欠如してるだけです.始終イラっとしてしまいました,とさ.