DelayMan

メイキング・オブ・モータウンのDelayManのレビュー・感想・評価

4.0
伝説の音楽レーベルモータウンの創設者ベリーゴーディと盟友スモーキーロビンソンを中心にしたドキュメンタリー
劇中の言葉として登場する、まさに音楽のディズニーランド

モータウンがいかに成り上がっていったかが描かれているが、ゴーディが働いていた自動車工場の組み立てラインをヒントにアーティストの発掘→育成→売り込みという独特のシステムでNo.1アーティストと次々と輩出していく

モータウン専属のバンドがいたり、作曲チームがいたり、社長自ら作詞作曲してスモーキーロビンソンも曲を描く
ソングライターやプロデューサー陣も切磋琢磨してより良い物を作っていくというチームとしての素晴らしさが描かれていた

11歳でモータウンと契約しその年齢にそぐわないパフォーマンスをしていたスティービーワンダー
テレビ等の積極的なメディア出演で人種差別の歴史を変えたスプリームスとさらに歴史を切り開いていったジャクソン5
タブーとしていたベトナム戦争や貧困をテーマを元にゴーディの反対を押し切りモータウンの枠を飛び出してWhat's Going Onを作り上げたマーヴィンゲイ
アーティストの個性を最大限に引き出してヒットさせる
登場したどのアーティストも聴いてみたくなる魅力があった

ソウル、ブラックミュージックの魅力と道なき道を切り拓いたプロデューサー陣とアーティストの魅力が詰まった音楽ドキュメンタリーの枠を超えた映画だった

裏方であるファンクブラザーズに焦点を当てた永遠のモータウンも観たい
DelayMan

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