国葬と続けて鑑賞。
先の作品が沈黙なら、こちらはのっけから賑やかに、裁判官やら検察が何やら罪状らしきものを述べたてる場面からはじまります。
やっと言葉が出てきてありがたいと思いきや、国家事業の何かを邪魔したという罪状に被告たちは一切抗弁することなく、早々に裁判終了か?と思ってから延々二時間、結局被告たちは一体何をやらかして・何が罪に問われたのかサッパリ分からないやり取りが続き、唐突に懲役やら銃殺刑を言いわたされた被告たちの特徴のない反応で終止符を打つ、という、なんだかキツネに化かされたような気分で幕を閉じます…
…が、私は、エンドロール直前に出てきたある字幕説明を見て、椅子から転げ落ちそうになりつつ、粛清裁判とやらの恐ろしさを感じ入りました。鑑賞中、目撃しているものの意味がわからなさすぎて取り残され感がハンパないですけど、最後の30分は目をかっ開いてご覧になることをお勧めします。