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最後にして最初の人類のsimpsonsのネタバレレビュー・内容・結末

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ヨハンソン監督の遺作となった。
これは衝撃‥
凄いもん観てしまった感。
視覚的な情報はほぼ無く。
意味深なナレーションを注視して聴きながら想像しないといけない感じで、小説読んでるみたいな感じ。
こんなにも音に集中させられた映画初めて。
20億年後の未来からの声。
「わたしたちはあなたたちを助けてあげられるし、わたしたちもあなたたちの助けが必要です。」
人類を創ったのも滅ぼしたのも星だった。
時々映る緑の光が、ミトコンドリアの様にも、動くheartのようにも見えた。
(後で知ったことには、ミトコンドリアは複数のバクテリアが共存するシステムとして約20億年前に誕生したらしい)
「精神生活を気にかける者たちは、衰退する前に自殺を選ばなかったことを悔いた。」
知性の象徴だった言語はテレパシーで意思疎通する20億年後には不確かで不十分なものだった。

原作(オラフ・ステープルドン)も少しだけ読んだけど面白い。全部読みたい。1930年に書かれたのが驚きだ。Amazonで買おうと思ったらお取り扱い無し‥そんなん初めて。原書読むしか無いんかな‥ペーパーバックなら安いけど笑
コロナで人類は滅亡するのかな。
環境問題、ポピュリズム、全体主義
未来からの声なんて考えたこと無かったし、聞こうとしてなかった。
課題は分かっているだろう。
今何をすべきかも。
これは、戦争、ホロコースト、人種差別など、人類の課題も何故過去に止められなかったのかも問われている気がする。人間には知性も感情も与えられたのに、と。

白黒で画面もあまり変わらんし動かんし、単調で眠くなるかもしれんけど、観て決して損はしない映画。
とにかく凄いもん見せられた。
この映画自体が観客に想像力を求めていると同時に、人間には想像力があると期待し、望みを託している
知性、考えること、感じること、人間に与えられた能力
あれこれ考えさせられて、哲学的な映画だった。この件に関しても、ちょうどタイミング良く出版された本を教えて頂いたので読もうと思う。

listen patiently

未来からの声を我々はどう受け止めるのか

最初で最後の人類じゃなく、最後で最初の、という題の理由が分からん‥

初odessa
オデッサ凄い
やっぱりリーブル良い
3本見たけど全部良かった
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