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オッペンハイマーのsimpsonsのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

これはめちゃくちゃ良かった…
この日、体調悪かったけど映画の券を使わないといけなくて鑑賞。
前半眠かったけど、後半丁々発止のやりとりに興奮した…
ただ人の顔と名前が覚えられず…ジョシュハートネット全く気付かんかった。ロバート・ダウニー・Jrも分からんかった笑
アメリカの人から見たら人物がよくわかってより理解できる気がする。
この映画はオッペンハイマーの人生談や核兵器を作ってしまった苦悩の描き方もすごかったけど、何より政治の映画で、赤狩りも実際にこうやって行われていたのかと衝撃受けた。裁判でも無くあんな小さな部屋で非公開で一方的に淡々と行われていた。
ストローズの劣等感、嫉妬。
パンフによれば、ストローズは南部人で、宗教において敬虔、高卒のため、正式な教育を受けていないことに常に不安を抱いており、保守的で強固な反共主義者。一方オッペンハイマーは北東部出身、勉強せずとも頭はよく、高等教育を受け、左がかった思想を持つ熱心なリベラル派。(オッペンハイマーは正式にアメリカ共産党に入党することはなかったが、多くの知識人がそうであったように、共産主義や労働運動に強いシンパシーを持っていた)
こういう劣等感から来る嫉妬と執着心による策略はどこでもよく見受けられる。人間の性なんかな。
本当にしょうむない争いに巻き込まれて、実力ある人は失脚させられていくんやな…
奥さんの毅然とした言動がかっこよかった!何握手してんねん!ってなるよな笑
グローブスとの友情に感動する。

ケネディの名前が出た時痺れた。
繋がった。物事の本質が分かり、正しいことをする人は暗殺される。全ては歴史で証明されていく。そういうアメリカの政治史も垣間見れて勉強になった。そのような人物こそ政治の世界だけでなく、あらゆる分野で必要だとも感じた。
この映画は強く反戦反核を訴えた映画だと感じた。トルーマン大統領の描き方にしても、科学者は結局政治家に利用されて終わる。恐ろしい武器を手にした今、権力者たちに悪用されるのか?全ては政治参画にかかっている。子供に銃を持たせる様なもので、ちゃんと考えられる倫理観を政治家だけじゃ無く国民も持たなければ歯止めが効かなくなる。
アインシュタインと同時代やったんや!天才同士の会話、誰も入れない絆を感じる。
ノーランの時間軸が交差する描き方むずい笑
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