ikumi

マイ・ニューヨーク・ダイアリーのikumiのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

作品が持つ雰囲気は大好き。
全体的に暖かい色で、レトロ。たくさんの文学。クラシカルなファッション。

たくさんの好きが詰まっていたからストーリーも好きな感じかなぁと思っていたんだけど、この主人公の芯が強いようで結局ふわふわしてる感じに終始振り回されてなんだかモヤモヤ…。
ちょっと自分中心に動き過ぎてるような気がする。これは編集のせいでもあるのかな?主人公の気持ちの動きがあまり描かれていないんだよね。描かれているのかもしれないけどいまいち読み取れなくて。え、いつの間にそんなこと思っていたの?!って。だから自己中に見えちゃうのかな。

あと音楽には統一感がなくてうん?ここでその音楽?!ってなることが多々。よく言えば様々なジャンルを使用しているんだろうけど。
というわけで、ストーリーも音楽も突然感があってちょっと引っかかってた。

巷では『プラダを着た悪魔』に似てると言われているけど確かに大まかな流れは似てるかも。でもプラダ〜は主人公の気持ちが丁寧に描かれているんだよね。だからみんなからの支持が高いんだと思う。自分に重ねたり、逆に反面教師にしたりね。
この作品は心情の描写が少ないからか(はたまた私の理解力不足なのか)、観てる側が置いてけぼりになる…。雰囲気が好きだっただけにすごく残念。

とは言え、作品の雰囲気は楽しめたからそれだけでも良かった◎


サリンジャーが好きだったらもう少し理解できたのかな?
『ライ麦畑でつかまえて』は中学生の時に少し読んで挫折したままだからまた読んでみようかしら。
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