このレビューはネタバレを含みます
農薬マッコリ集団殺人事件の容疑者になった母親を弁護する女性の話。
「殺人事件の調査をしたら、陰謀が明らかになり…」という、話自体はよくあるタイプのミステリー。
主人公である女性弁護士がなかなか有能で、1人でグイグイと事件の真相を暴いていく感じはカッコ良かったですよ。
ただ、陰謀と言うわりには悪者達の企みが隠れていないし、事件の真相を関係者がペラペラと喋るのも興が削がれる部分。
もうちょっとドラマティックな開示の仕方は出来なかったのかな…。
認知症の母親や知的障害のある弟など、ちょっと設定を盛り過ぎな気もするし、終盤になって急にヒューマンドラマが始まるのも何だかな~と。
明らかに、泣かせに来てるのが分かって、逆に冷めちゃいましたね。
ミステリーとヒューマンドラマの配分が悪いというか、全体のトーンをどちらかに統一してくれた方が良かったかもしれません。