このレビューはネタバレを含みます
なにこれ、怖い怖い怖いキモいキモいキモい。
これが見終わったあとの率直な感想。あと、よくわからない展開が多過ぎる。
①怖いというのは勿論堤真一のあのキャラクターだろう。考えてみればSABU監督なので彼が活躍するのは当然の事。彼が出てきた途端ジャンルが変わるほどの凄いオーラを醸し出していたわ。
ただ、そういう展開になるとは思っていなくて、ヒーローである主人公がいじめを解決するという話なのかなと思っていたので、どうもいじめというのは単に主人公とハリという女子を繋ぐための事象であって、解決したのかよくわからないままうやむやになったのはスッキリしないなと思った。それに、ハリと主人公が心を通わすまでが早すぎて何故好きになったのかもう少し丁寧に描写して欲しかった。
②キモいというのは勿論主人公だろう。とにかくヒーローを気取ってハリを助ける為に奔走するのだが、それ自体はとても格好いいのに、くだらないギャグやヒーローごっこが寒すぎるし、モノローグ全般が中二病なのでなんとも残念なキャラだった。
③よくわからなかったのは主人公とハリの行動全般で、まずハリに関して言うと最初は吃っていたのに、いきなり普通に喋れるようになる。それに対して普通は何かリアクションが有りそうなもんだが、主人公もスルーしたまま普通に接しているのがよくわからなかった。
また、一番言いたいのは、とにかく早く警察を呼べ‼️とにかく警察に頼らなさすぎて駄目。フィクションなのだからそりゃ警察を呼ばない方が面白くなるだろうが、それにしたって呼ばない理由が全く見当たらないので説得力を欠いてしまっている。
百歩譲って池にボートでのくだりはまだ許しても、何故その後警察に電話するのにハリの家に行くのよ！携帯電話くらい持ってないのか？持ってないにしても一番行ったら駄目な場所だろうに！ここが一番理解不能だった。無理矢理話を面白くしようとしてる感満載。
それから、ハリの父親が娘にDVをしてるという描写が全くないのもどうなのか？堤真一だからイメージを気にしてとかだったらやだな。ハリ視点のドラマがあったならもっと入り込めたと思うのよね。
最終的に父親が単なるサイコパスになってたのも謎。何故実の娘まで殺そうとするのか？
あと、UFO必要あった？
このようにツッコミがいのある映画ではあったが、展開に全くついて行けなかったので全然面白くありませんでした。
