バリカタ

望みのバリカタのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
2.0
うーん・・・題名の意味が語りきれてないんじゃ?

原作未読で鑑賞。
「星の子」観賞後と同じ気持ちになりました。

原作で描かれていたこと、作者の表現したかったことってこれなんだろうか?このお話で良いの?感が否めません。
ただ、良いのかも?ですが・・・。(原作未読なもんで)

なんだろうな、ただ、発生した事件に巻き込まれた家族の葛藤の日々と、その後のエピソードを描いているだけなんだよな。

「えー、そんなんで良いの?」
「題名に込めた想い、意味ってなんだったの?」と脚本家さん、監督さんに聞きたいです。

何を誰が望むのか?その結果がどうだったのか?その望みとはなぜ望むのか?
望むことがもたらすことはなんなのか?
それが家族に、人間に、何をもたらすのか?異なる想いがあるからこそ生まれるドラマであり人間模様なのではないだろうか?そこに作者の訴えたいテーマがあるのではないだろうか?と勝手に思ってます。
が、、、、それが伝わってこないんだよなぁ。

「星の子」観賞後、原作を読みましたが原作内エピソードは映像化されてますが、原作者の訴えたいこと、表現したかった世界観は残念ながら伝わってくる作品ではありませんでした。それと同じ気がします。

やはり、原作読まなくては・・・。

さておき、石田ゆりこさん。
好きな女優さんですが、残念ながら今回はミスキャストな気がします。母親に見えないのです。
自身の望みにひたすら真っ直ぐな、ちょっと「狂」が入っても良いと思われる強い母性の覚悟が・・・見えないんだよなぁ。
この作品のキーだと思うんです、母親。
だからこそちょっと辛い結果になったかな?

あと、この作品の構成、好きではないです。
クライマックスの「答え合わせ、種明かし的」な展開。
そしてその結果感情を揺さぶらせよう・・・という安易な感じ・・・
好きじゃないんだよなぁ。