ひたすらにズシンと重く切実だった。最初は、親子の関係性的な感じかな？と思ったけどそれ以上に犯罪加害者、被害者のどちらなのかわからない状態で揺れ動く家族という視点の世界をひたすらジリジリと、切実に描かれてると思った。ただただ辛い。みててつらい。最初から最後まで辛い。普通の幸せとかいい子とかのプレッシャーとかそういう話がどうでもよくなるくらい辛さの描きがすごい。最後まで１つの家族に絞って描かれてる結果こうなったんやなと。話が散らばらずに、話の展開でハラハラさせるより、ただただ、翻弄される辛さみたいな点に集中してみることができたようにおもう。それから、あと思ったのは人間の個性というより状況の個性という感じがした。
