ブン

青くて痛くて脆いのブンのネタバレレビュー・内容・結末

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス・ミステリー要素があるように思える作品紹介を見てから挑んだため「ジャンルそれじゃなかったな」という感想をまず抱いた。ただただ、いたい、自分の青くて痛い部分がつらくなる物語。意外な展開もない。何かの伏線がくつがえるわけでもない。粛々と自意識の痛いところをみせつけられるだけ。ほぼほぼ「何者」と同じで意識高いw とかいって安全圏で人を小馬鹿にして、自分は何もできない、一歩踏み出せない、傷つくことが怖い人間の、臆病なゆえに人と、社会と、うまく関われないいたさが書かれている。「しってるわ、その感情」となり、ミステリ的展開を期待してたのでなにもなくて肩透かしだったわ。普通に青春の痛い物語っていってくれればこんな肩透かし感かんじずにすんだのに!!と少し文句を言いたくなった。

人をノリで巻き込んだり。必死に行動できる要素も見覚えはある(あそこまでじゃないが、)。歳を重ねるごとに、よしざわりょう側に比重がかたむいてて、人に何も言えない人間になってるな、自分は。と思い、つらくなる。勝手に期待して勝手に裏切られたように感じて。でも自分が何がしたいかわからないし、相手に気持ちを伝えることもできなくて。でも自意識だけは高くて恥かきたくないんだよな、、、。今の自分はまじで、ビラまく寸前ぐらいの心情。もうだいがく卒業して10年たつのにどゆこと。

あと、最も印象にのこってるのは、森七菜と担任の先生が揉み合うシーン。先生こわすぎ。つい数日前にnのためにをDVDでみたばかりなので、よけいに、あの唐突に怖い目になるかんじがまじこわい。光石研こわい。

あの、ラストシーンの向こうがわの、吉沢亮の一歩踏み出せないまま自意識のディフェンスが過剰になる性質はどうなってくんだろう。やっぱ「変わらなきゃいけない」んだろうか?
ブン

ブン