地球最後の日、私はどう過ごしたいだろうかと、自然と考えながら観ていた。
ランドールとケイトの発見を観ているから、巨大彗星が衝突して地球が滅亡する話を信じない人々にイライラ出来たけれど、でも実際、ある日突然そんな話をSNSや一部のマスコミだけで目にしても、きっと信じられないと思う。だからこそ、伝える側の責任は重要なはずはのに・・・結局は選挙なんだよなぁ。そして都合良く使われて、都合の良いように捏造されて、扇動されて。ランドールもケイトも伝え方が下手だったとは思うけれど、それにしてもどんどん面倒くさくなる状況に、“本当の事”を知るのも伝えるのも難しいなってつくづく思った。
彗星衝突のカウントダウンが始まっている中、無知な大統領ならまだしも、ランドールの行動にはちょっと呆れた。でもまぁそんなものなんだろうなとも思った。地球滅亡の危機が迫っていても、人は誰かを愛するだろうし、お腹は減るだろうし。ラストのジェイソンもまた滑稽だったなぁ。見てる者がいてようがいまいが、もう染み付いた習慣なんだろうなぁ。
『日本沈没』に重ね合わせて、国が違っても変わらないなと思うところがあったり、コロナ禍の今に重ね合わせられるところもあったり、結構皮肉がたっぷり込められた映画だった。
#150_2021