Nちゃん

ドント・ルック・アップのNちゃんのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
3.3
落ちこぼれ気味の天文学者ランドール・ミンディ教授はある日、教え子の大学院生ケイトとともに、地球に衝突する恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界中の人々に迫りくる危機を知らせようと躍起になる。仲間の協力も得て、オーリアン大統領とその息子で大統領補佐官のジェイソンと対面する機会を得たり、陽気な朝のテレビ番組「デイリー・リップ」に出演するなどして、熱心に危機を訴えてまわる2人。
しかし人類への警告は至難の業で、空回りしてばかり。そのうちに事態は思わぬ方向へと転がっていき……。


大統領やら国の権限を決めれる国のトップはお金に繋がる事でしか動こうとせず、国民に危機が迫るなか国民を守る行為は行おうとせず、彗星には未来のエネルギー源が埋まっているいので地球への直撃は回避できないやらおかしなことを言っているけれど、これはこの映画に限ったことでは決してなくて今もこの世界で起こっていることなのだ。

だがしかし何かしら国にとっての利益に繋がることは行動できるので、結局彗星の軌道をそらそうとミサイルを打ち上げるのだがそれも失敗に終わり、国のトップにコネがある人かお金持ちの人が乗れる人間凍結マシンに乗って未知の住める惑星に行き新しい暮らしを送るという、生き残れる人はお偉いさんにコネがある人orお金持ちというそれこそ一番リアルな現実を見せられました。

一般人は実際に彗星が空に目視できるくらい近くまで接近しないと本当の事実は伝えられず、最後の最後まで嘘か本当か分からない情報に踊らされ、事実が分かった頃にはもう手遅れで死を待つことしかできないのだ。

結局彗星は地球に衝突してしまうのだが、
ミンディ博士とケイトは他に助かる手は考えなかったものか。
いくらこれが物語だとして、彼らは科学者であり科学的な根拠をもとに事実を伝えること以外に、まだできることはあっただろうに真実が伝わらないからと言って諦めるのが早すぎじゃないかとも思うし、助かる見込みがゼロだとしても全人類が死ぬと分かっていてわざと何もせず死の時が訪れるのを待っていただけなのか、、
どっちの答えにしても煮え切らない。
はたまた死ぬことに腹をくくったのか。

どのみちこれが世界のリアル。
最悪な状況に陥ったときの現実もその結末も。未来の私たちはこうなる。
Nちゃん

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