てるる

イングリッシュ・ミディアムのてるるのレビュー・感想・評価

3.3
IMW2021パート3その④

2020年4月に53歳の若さで亡くなられたイルファン・カーンの遺作。

日本では2019年に公開された「ヒンディー・ミディアム」の精神的続編でもある。

娘をロンドンの大学に行かせてやりたい父親が巻き起こすドタバタコメディ。

しかしほぼ父親の自作自演感な展開。
意図してないとはいえ、父親自らが問題を起こし、回収していく。
いや、むしろ肝心な部分は周りが解決してくれてる…。

もうスピーチのとことか空港でのてんやわんやは、父親に対して笑いよりもイライラが募ってしまう。

何なら弟分のゴーピーの方が悲惨な目に遭いつつも助けてくれる良い奴。
今回1番の功労者と言えるのでは。

娘は娘であんなチャラそうな奴に恋してんじゃないよ!
せめて助けてくれたインド人にしろバカチンがぁ!

「ヒンディー・ミディアム」にも出演してたティロタマ・ショームが同じような役だったのにはニヤニヤ(もしかして同一人物役?!)

個人的にはハマらない作品だったけど、エンドロール後の「この字幕をイルファン・カーンに捧ぐ」で泣いたわ。

そういえば今話題のスパイダーマンシリーズにも出演してたんですよね(アメイジング・スパイダーマン)

NHK主導で制作された「東京裁判」てドラマにも出演してたみたい。
これも観なきゃ。

世界を股に掛けたインド人俳優の先駆け。
早逝が惜しまれる名優でした。
ご冥福をお祈りします。
てるる

てるる