Ayaka

青くて痛くて脆いのAyakaのネタバレレビュー・内容・結末

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

"人に近づきすぎないこと"・"人の意見を否定しないこと"、そうすれば、自分も相手も傷つかなくて済むから。
そんな信念を人生のテーマにしている大学生の男の子・楓が主人公のお話。

予告編から想像していたものとちょっと違って、観ながら「あれ?そっちに進むの!?」と混乱。
良い意味で、予想を裏切られました。

楓の心情や言動・行動は正にタイトル通り、「青くて、痛くて、脆い」。
これを観て、全然理解できないし気持ち悪い、と感じる人もたくさんいるのだろうと思います。
ただ、私は自分の大学生の頃を振り返ると、楓みたいな子の気持ちもわかるなぁと思う部分もありました。
相手と距離をとったり、傷つく覚悟もしていなければ、いつまでも誰かと向き合うことなんて出来ないわけで。
そのことに気付いて、
「無視されてもいい。拒絶されてもいい。その時は、ちゃんと傷つけ」
と、自分自身に言い放つ楓のモノローグがとても印象的。
その後どうなったかな?と想像の余地を残してくれるラストも良かったです。

長めのどアップにも余裕で耐えうるお亮の美しさよ…
でも彼はこのビジュアルを活かした王子様系のキャラだけじゃなく、こういう鬱屈した陰キャっぽい役も上手いですよね。
杉咲花ちゃんは声とか小動物っぽいビジュアルがかわいいなぁと思いつつ、どの作品でもだいたい髪型がちょっと変なのが気になる。今回はワカメちゃんみたいだった…笑
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