TAK44マグナム

X-トーナメントのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

X-トーナメント(2018年製作の映画)
2.0
短評です。


類稀な身体能力と度胸をもった2人の男が謎の組織に拉致され、命がけのエクストリームスポーツ大会に出場させられる、所謂ひとつのデスゲームもの。

一人称視点はゴープロで撮った映像なのでブレブレでノイジーだけれど臨場感があります。
ガチャガチャと細かく割った編集は、この手のタイプの映画にありがちですが好みが分かれそう。
個人的には忙しなくてあまり好きじゃありません。
また、結局は殆どマウンテンバイクで走っている映像が続くので飽きが早い。
本来はもっとエキサイティングな感じを目指したんでしょうけれど、映像が安っぽくしみったれているのもあって興奮度MAX!みたいな事は無かったです。

設定が近未来なので、チェックポイントにモノリスみたいなディスプレイがドーンと立っているんですが、森の中なのですごくシュール。
あんな広い一帯に地下施設を張り巡らせて電線引っ張っているのかと思うと苦笑い。
ラストの絵面がエヴァンゲリオンのゼーレみたいでしたよ(苦笑)

パッケージのあらすじを読むと強豪プレイヤーを倒しながらゴールを目指す、みたいになっているんですけれど、主人公2人以外のプレイヤーが1人しか出てこず、あとは死体が登場するだけなので主人公同士でバトルするだけ(汗)
そもそも全くトーナメントじゃないし。
結末もよくある系で、しかも1番つまらないオチでかなりゲンナリしました。

一人称視点のパルクールは、数少ない褒めらる部分。
擬似体験とまではいかなくても、股間が縮む感覚が楽しめました。
これで、もっと多彩なエクストリームスポーツをみせてくれたら良かったのに。
ゲームの「ミラーズエッジ」みたいなカットが見られたので、高所をパルクールするようなエクストリームアクションに仕上げてくれた方が好みでしたが、それだと「ハードコア」という傑出した先例がありますからね。

兎にも角にも、そろそろこのオチじゃない、斬新で記憶に残るデスゲーム系のオチで驚かしてほしいものです。


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