会社経営を担う義両親。そのひとり息子で次期社長の新妻:ハンター(ヘイリー・ベネット)。妊娠したあたりから本来食べられない固形物を食べてしまう異食を発症する。
ハンターはこんな男と半ば知りながら、それでもうまくやろう努力しようと無理くりセレブな結婚生活に足を踏み入れたのだろう。自分の言葉を飲み込み、奥深くしまおうとしたのだろう。酷いけど割とあるあるな嫁ぎ先。妻の命より胎児の方が心配な夫とその両親。それだけが理由ではなかったけれど、ハンターが少なくとも病んでしまったことに何の責任も心配も驚くほど存在しない。
しかしその苦しみに体が反応してくれたお陰でハンターは自由になれたのであり、生きよう、生きたいと叫んでいる証がこの症状なのだと思うと、人間の心が愛おしい。切ない。
…という物語をなんとも緩い(けどわかりやすい)音の変化や映像の変化で伝えてくるので、全体的にやや眠かった。ヘイリー・ベネットはこの役のために少し太ったよね。もっともっと儚くてエロくて芯のあるイメージが、体重増やして濃いめのメイクをするとこうなるのかと驚いた。女優さんて、凄いな。まあ元の方が好きだけど。
関係ないけど私も妊娠中やたら氷を食べた。家庭用冷蔵庫の製氷機能が追いつかない勢いだった。氷をゴオリゴリ噛んでいると幸せだった。一説によると貧血によるものらしいけどね。
