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私のプリンス・エドワードのsonozyのネタバレレビュー・内容・結末

私のプリンス・エドワード(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

香港の女性監督ノリス・ウォンの初長編作。
香港電影金像奨: 新人監督賞・音楽賞
香港電影評論学会賞: 脚本賞ほか

香港のプリンス・エドワード地区。ウェディング関連のショッピングモール金都商場(ゴールデンプラザ)の地下にあるレンタル衣装店で働くフォンと、ウェディングフォトサービスを営むエドワード。
交際7年8ヶ月、店の上階にある狭いアパートで同棲中の二人は、それなりに仲良さそうに見えるが、ある日エドワードの演出過剰なプロポーズを受けたフォンの表情は微妙。
エドワードのおせっかいな母の圧力もあり、9ヶ月後の結婚式が決まってしまうが、実はフォンには、10年前に中国本土の男との偽装結婚という過去があった。。。

フォンを演じたステフィー・タンはCookiesというグループからソロとなった歌手で近年女優としても注目されているそう。本作のテーマソングも彼女が歌ってます。
エドワードを演じたジュー・パクホンは、俳優、演劇教師、インディーズバンドのボーカルなど、多彩なパフォーミング・アーティストとのこと。ちなみに邦題の『私のプリンス・エドワード』から感じるイメージとは違うキャラです。笑
結婚する意味、自由を失う未来に悩むフォンと、母の押しもあり結婚を急ぐエドワード。
この二人のキャスティングがいい頃合いでハマってます。

ペットショップでひっくり返っていた小さな亀。
爪切り片付けない、トイレはドアを開けたまま入る、フォンの服装にあれこれ…と、じわじわと見えてくるエドワードのキャラ。
偽装結婚問題に対処する中でのフォンの意識の変化。
香港はそんな保守的なのか?という中国本土からの視点。
そして、曖昧なラストシーン。
なかなか楽しめました。
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