このレビューはネタバレを含みます
世界片隅から世界を革命するための孤独な戦い。
皆のためにもと動いたのに、上の人間だけでなく身近な人間や同じ立場のはずの周囲からもどんどん追い詰められる主人公が辛い。
世界を変えるためのハードルのなんと高いことか。
なりたい自分の前段階の、ありたい自分ですら居させてくれない世界。
ただ単純なサクセスストーリーにするのではなく、実話に誠実に描いているからこそだろうと思う。
もちろんこの映画の作られた意味はそれだけでなく、もっと大きな目線の世界の歪みも見ることができ、流石の岩波ホールの選ぶ映画だなと思った。
この歪みはどうやったら解消できるのか、微力ながら自分も考えていきたい。