とか26

君が世界のはじまりのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

🟨【良かったところ】
縁と業平くんの距離感、好きだった。
あの2人が会話してるときの構図も好み。

「業平くん 縁の話しかせんわ」って縁が聞いたときの
「琴子が狙ってた相手がわたしの方を見てる」
っていうのと
琴子との関係成が変わってしまう
怖さみたいな感情の動きを
うるうるした瞳だけで表現してるように見えて
松本穂香さんの演技ってやっぱいいなって思った。

思いを爆発させるライブシーンで、
トイレットペーパー使ってたのが好きだった。
汚れてないトイレットペーパーを使う対比。

選曲の新鮮さは皆無なんだけど
【人に優しく】の松本穂香ver、
攻撃力高くてやられた。


🟥【気になったところ】
自分の学生時代と違いすぎて
一切共感できなかったの泣く。
これに類似した問題抱えてる友だち
1人もいなかったし、
こんな【思い思われ振り振られ】してる
人間関係の輪に間違いなく入ってなかったし、
まったく入りたくなかったので、
これ系の邦画は息苦しくて
「ハァ……ハァ………ぐえっ…」ってなる。
自分の世界が変わるような相手と出会ってて
「運のいいヤツらね…良かったね…」って
思ったのと同時に、
世界変えてくれた子たちが
みんな けっこう難アリっぽくて
ぜんぜん羨ましくなかった。

いまの時代を描こうとしてる割には、
【ブルーハーツ】っていう使い古された選曲の
一点張りだったのは痛々しかった。
逆に古いブルーハーツを使う!っていう
対比になってない。
ブルーハーツがどの時代に聞いてもすごいだけ。

業平くん、ビジュアル謎に満ちてていいのに
声が小さすぎて何言ってるのかも謎なの、
非常に困る。
特にエスカレーターで縁と話すラストシーンは、
テレビの音量どんだけ上げても無駄だった。

あの5人を商業施設に集めて
【ブレックファストクラブ】みたいにする終盤、
集合させた意味あんまなくて勿体なかった。

純と井尾は抱えてるドラマもその発散の会話も
徹底的に少女漫画っぽくてキツかった。

琴子とサッカー部の岡田は
もう少し描きかたあっただろと思った。
描写が中途半端すぎて
あの2人になんの魅力も感じなかった。
そもそも琴子はひとつも可愛くないから
モテてることへの説得力が微塵もない。

絶対いらなかったセリフ第一位は、
「笑いすぎやで。世界の始まりか」です。

ありがとうございました。
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