パントマイムアーティストのマルセル・マルソーが戦時中にレジスタンスに参加し大勢のユダヤ人の子供たちをスイスに逃してたって実話を元にした話。兄弟でレジスタンスに参加して、両親も協力してくれるっていうな。彼自身もユダヤ人、仲間も姉妹で参加してたりして、絆の強いグループ。不安がる子供たちをマルセルがパントマイムで楽しませる場面もあったが、ほとんどは緊張感のあるナチとの攻防。最近の第二次大戦欧州ものってナチス側の人物も人間的な面を描くが、この映画でもそうで、多分この人芸術愛する子煩悩な人なんだろうなと。それが任務だからと言いつつユダヤ人の生皮剥いじゃう。少しづつ彼も狂っていってる感じはしましたね。そういうことばっかりしてたんじゃね。主人公たちの様子の合間にドイツ国内でナチが何をしてたかも語られる。ユダヤ人だけじゃないって説明やエピソードを入れるのも、最近よく見るスタイル。ナチスの犯罪やレジスタンスを描く映画も進化してるんだなと思う。
